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手紙 (東野圭吾)

2006/12/27(水)
 11/6(月)に映画 『手紙』 を観て感動し、原作を読んだ。
普通、殺人事件の物語は加害者や被害者に焦点を当てて
描かれるが、この作品は加害者の弟が、殺人犯の身内と
いう事で受ける差別、偏見を描いたもので、重いテーマで
身に詰まされる物があり、読後も何ともやりきれぬ気持ち
でスッキリしなかった。

 映画では、主人公は漫才師を目指していたが、原作では
カラオケでジョン・レノンの「イマジン」を歌った事がきっかけ
でバンドのボーカリストを目指す事となる。いずれも、殺人
犯の身内という事で夢は叶わない。 仕事や恋も同じ結末。
とうとう最後に兄との絶縁を決意する。 映画のラストの方
が原作よりソフトに纏められており、未だ希望が持てたが、
原作は慰安先の刑務所で兄の姿を見た弟が「イマジン」を
歌おうにも声が出ないところで終わり、救いが無い。

確かに犯罪者(加害者)にも肉親がおり、直接責任が無く
とも世間からの非難・差別に苦しむ事になるのであろう。
 世間を騒がせた新興宗教の教祖の子供や、精神異常
と思われる若年殺人鬼の親御さんも、この作品の主人公
と同じ苦労をされてるのだと思う。しかし、彼らが私の近所
にいたら果たして私はどの様な態度をとるだろうか?差別
や偏見を持たぬか? う~む、自信は無い。

 文庫本の後書(解説)を作家の井上夢人氏が書いているが
その中の話も、ショッキングであった。 昔、英国でJ・レノン
のドラマを製作するに当たり、オーディションで彼に酷似した
無名の俳優が選ばれたが、オノ・ヨーコ氏によってこの決定
は覆された。彼の本名がジョンを殺害した犯人と同じマーク・
チャップマンだった為である。 な、何という偶然!? 顔は
ジョン・レノンで名前はマーク・チャップマン。彼には全く罪
は無いのだが・・・。

 『手紙』 の文庫版は、発売1ヵ月で130万部を売り上げたと
いう。映画の影響が大きかったのだと思うが、原作も確かに
ずっしりと心に堪えた。

【To be continued.】
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