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椿山課長の七日間 (浅田次郎)

2007/2/17(土)
 1月31日から2月10日までの大阪出張後も休日返上でのハードワークが
続いているが、一段落が付くまでは仕方が無い。

 この出張中にホテルで、浅田次郎氏の 『椿山課長の七日間』 を読んだ。
浅田氏のファンの家内の推薦で読み始めたのだが、なるほど中々面白い。
突然 過労死した46歳の主人公が、現世にやり残した事をやる為、三日間
だけ現世へ戻ることが許される。主人公の他にも境遇の異なる二人が同様
に戻って来るのだが、全く関係無い様に見えた三人が、不思議と繋がって
行くのは作者の構成力の成せる業であろう。

 「死」 という、ややもすると重苦しいテーマを扱いながら、ファンタジーの
世界へ読者を誘う作者の力量は流石と言う他は無い。 このところ、『地下
鉄(メトロ)に乗って』、『鉄道員(ぽっぽや)』 と浅田氏の作品を読んだが、
どうやら作者は家族愛をテーマにした作品が十八番の様だ(『壬生義士伝』
もそうだったが)。

 更に、浅田氏の作品の登場人物には魅力的な人物が多いが、当作品の
中では、私は世界中の不幸を全部自分の責任だと思っている主人公の父
おじいちゃん)に、とても魅力を感じた。
この作品は昨年映画化されたが、残念ながら私は見逃してしまい、レンタル
でも良いので是非観たいと思っている。

【To be continued.】
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手紙 (東野圭吾)

2006/12/27(水)
 11/6(月)に映画 『手紙』 を観て感動し、原作を読んだ。
普通、殺人事件の物語は加害者や被害者に焦点を当てて
描かれるが、この作品は加害者の弟が、殺人犯の身内と
いう事で受ける差別、偏見を描いたもので、重いテーマで
身に詰まされる物があり、読後も何ともやりきれぬ気持ち
でスッキリしなかった。

 映画では、主人公は漫才師を目指していたが、原作では
カラオケでジョン・レノンの「イマジン」を歌った事がきっかけ
でバンドのボーカリストを目指す事となる。いずれも、殺人
犯の身内という事で夢は叶わない。 仕事や恋も同じ結末。
とうとう最後に兄との絶縁を決意する。 映画のラストの方
が原作よりソフトに纏められており、未だ希望が持てたが、
原作は慰安先の刑務所で兄の姿を見た弟が「イマジン」を
歌おうにも声が出ないところで終わり、救いが無い。

確かに犯罪者(加害者)にも肉親がおり、直接責任が無く
とも世間からの非難・差別に苦しむ事になるのであろう。
 世間を騒がせた新興宗教の教祖の子供や、精神異常
と思われる若年殺人鬼の親御さんも、この作品の主人公
と同じ苦労をされてるのだと思う。しかし、彼らが私の近所
にいたら果たして私はどの様な態度をとるだろうか?差別
や偏見を持たぬか? う~む、自信は無い。

 文庫本の後書(解説)を作家の井上夢人氏が書いているが
その中の話も、ショッキングであった。 昔、英国でJ・レノン
のドラマを製作するに当たり、オーディションで彼に酷似した
無名の俳優が選ばれたが、オノ・ヨーコ氏によってこの決定
は覆された。彼の本名がジョンを殺害した犯人と同じマーク・
チャップマンだった為である。 な、何という偶然!? 顔は
ジョン・レノンで名前はマーク・チャップマン。彼には全く罪
は無いのだが・・・。

 『手紙』 の文庫版は、発売1ヵ月で130万部を売り上げたと
いう。映画の影響が大きかったのだと思うが、原作も確かに
ずっしりと心に堪えた。

【To be continued.】
 
 

金持ち父さんの金持ちになるガイドブック (ロバート・キヨサキ)

2006/8/20(日)
 『金持ち父さんの金持ちになるガイドブック』(Guide to becoming rich
without cutting up your credit cards
)を、夏休みに読もうと 図書館で
借り 先日帰省先にて、読み終えた。 この本は、今までの「金持ち
父さんシリーズ」の概略を纏めた(B6判/185頁)物で、全「シリーズ」
を読破している読者には物足りぬかも知れぬが、著者の主張の
整理(再確認)には最適であろう。

■批判を恐れない人間が成功する
 「世間の33%の人は君達が何をやろうと愛してくれ、33%の人は
 君達が何をやろうが(良い事でも、悪い事でも)君達を嫌う。 残り
 の33%はどうであれ気にしない。 君達が人生でやるべき事は、
 (君達を嫌う33%を無視して)中間にいる33%を 君達を愛してくれる
 33%に組み入れる様に努力する事。 批判される事より悪い
 のは全く批判されない事
。」

■間違いから学ぶ
 金持ちになる為に支払わなければならない代価とは、喜んで
 間違いを犯そうという気持ち、(他人を責めたり自分を正当化したり
 することなく
自ら進んで間違いを認め、学ぼうという気持ち

■ファイナンシャル教育(お金の教育)が大切
 借金には良い借金と悪い借金の二種類がある。 良い借金
 とは君達の代わりに誰かが返してくれる借金
、悪い借金とは
 君達が汗水流して返す借金。 世の中に出てから肝心なのは、
 学校の成績表ではなく、財務諸表(損益計算書と貸借対照表)。

■損をする余裕を持つ
 宝くじを買う人が多い理由の一つは、1ドル損をする余裕が
 大抵の人にあるから。成功する為には銀行員とギャンブラー
 の両方の資質を持ち合わせていなければいけない
。真のギャ
 ンブラーは自分がいつも勝てるなどという幻想を抱かない。
 運とは「適切な知識のもとに行う努力」。

 「金持ち父さんシリーズ」を読んだか事が無い人は、この本を
きっかけに(心に響く言葉があれば)、シリーズを読んでみるのも
良いと思う。

【To be continued.】
 
 

河井継之助のすべて (安藤英男編)

2006/6/25(日)
 昨年12/17, 31にも、幕末の越後長岡藩家老 河井継之助に
関する記事を書いたが、司馬遼太郎氏の大作 『峠』 を読み、
彼に興味を持った方が読んで有益と思う本の1冊が、新人物
往来社
から出版されている 『河井継之助のすべて 』 である。

 新人物往来社は「歴史愛好家の為の歴史総合出版社」と
言うだけ有って、日本史・世界史の英傑に関する書籍も多い。
河井さんに関しても、『河井継之助写真集』、『歴史読本 ~
河井継之助 薩長に挑んだ男 (1995年4月号)』 などが有る。

 当 『河井継之助のすべて』 は、安藤英男氏、中野好夫氏、
山田琢氏 等 8名の筆者により、随想/河井氏の人と軌跡/
遺跡説明等、大変充実した内容となっている。

河井継之助のすべて 河井継之助写真集

 ややもすると、北越戊辰戦争についてのみ語られる事
が多い河井さんではあるが、「赤字財政を一年で解消し、
藩庫に約十万両を蓄えた」財政改革手腕や「1戸に1挺の
ミニェール銃、31門の大砲、2門のガットリング機関砲に
より軍備を洋式化した」軍事改革手腕、等々 長岡藩を
一変させた藩政改革手腕に学ぶ点が多々有ると思う。

 河井さんの軍毫に西洋人の語録として 「民は国の本、
吏は民の雇
」 というのが有るが、幕末の時代に ”役人は
人民の為に働くもの” と考えた者が、何人いたであろう。
先進的な彼の志向を伺う事が出来、興味の尽きない英傑
である。

【To be continued.】
 
 

一冊の手帳で夢は必ずかなう (熊谷正寿)

2006/6/4(日)
 早いもので昨年12/4にブログを開設し、6ヶ月(半年)が経った。
本日、過去の記事を読み返し、三日坊主の私に良く続いたなと
感慨も一入である。 正に「塵も積もれば山となる」である。

 振り返ってみると、ブログに限らず何事もそうだが、まずは
勇気を出して 『最初の一歩を踏み出す』 事が一番重要だと思う。
(光GENJIの歌の歌詞ではないが)「やりたいこと やったもん勝ち」は
至言である(他人の権利を尊重し、社会ルールを守る事は言うまでもない)。
 次に 『一旦始めたら、途中で諦めずに継続する』 事が重要で、
その為 夢(目標)を出来るだけ具体的に設定し、計画的に進める
必要が有る訳だが、これが言う程 易しくなく 誰もが悪戦苦闘する。

 熊谷氏のベストセラー 『一冊の手帳で夢は必ずかなう』 は、
「夢を形にし、手帳を利用して夢を肌身離さず持ち歩けば(いつも
夢と一緒にいれば
)その夢は必ず実現する」と説く。
著者の「夢・人生ピラミッド」の考え方が素晴らしく、7章からなる
この本の巻頭3章だけでも、私は読む価値はあると思う。
 「手帳の使い方で人生が決まる」
    「夢がなければ夢をかなえることはできない」
       「三つの手帳で、夢を現実にする」


 人生の節目節目に、「棚卸」と「目標の見直し」は不可欠で、
本年度後半に突入するに当り、私も「手帳活用による目標達成」
にチャレンジする所存である!

【To be continued.】